2017年.千葉工業大学「FCIT 」へ部品支援

《千葉県 アルミ加工専門》 有限会社 斉藤プレス

2017年4月

千葉工業大学・学生フォーミュラプロジェクトからの、
アルミパーツ スポンサー依頼

【依頼者】
千葉工業大学・学生フォーミュラプロジェクト
(FCIT Racing Team)
【部品内容】
・フロントアップライト×2個(左右ペア)
・リアアップライト×2個(左右ペア)
・デフマウン×2個(左右ペア)
- 部品支援レポート-

1.加工依頼品(アルミパーツ)の制作過程

千葉工大レーシングチームからの図面が届いた。部品加工の依頼内容はフロントアップライト、リアアップライト、デフマウントの3種類。それぞれペアで、計6点となる。

図面と3Dデータの相違が生じたので、加工しやすい方向に提案もさせもらう。また各パーツの表面皮膜に関してもアルミ腐食を防ぐためと、綺麗に仕上げる必要もあるため、同様に加工方法の変更をお願いさせてもらった。

依頼されたアルミパーツの切削に取り掛かる。加工の難易度はそんなに高いものでもないが、はじめてのスポンサー支援で「実際に人が乗る車体の重要パーツを収める…」というのもあって、普段以上に気をつけての作業だった。

最後に仕上がり具合の検査。アップライトパーツはタイヤを回す部分で、ベアリング勘合が上手くいくかが重要だ。図面の寸法通りに加工できているか、傷の見落としはないか等のダブルチェックを行う。

2.加工依頼品(アルミパーツ)の納品風景

千葉工大レーシングチームの代表メンバー4名が仕上がったアルミパーツを引き取りに、当社に来社してくれました。さっそく現物を見てもらうと、喜びの声が上がるも、しばらく見つめたままの様子(笑)

(左から)リアアップライト、フロントアップライト、デフマウント

学生フォーミュラ大会に登録する車両は毎年度、本体フレーム(プラットフォーム)に関しては新規製作がルールとなっている。千葉工業大学のマシンも今年は車両の運動性能向上を求めて、アルミ製の部品を取り入れることになり、地元企業の弊社にオファーしたとの経緯だった。

ちなみに今までは同じ部品(設計など)をどうしていたのか聞いてみると、基本は鉄素材を溶接した本体設計で、パーツに関しては旋盤といった中古機械を調達して、彼ら自ら削り出していたと。大学生ならではのフットワークというか熱意というのか、ある意味すごいと感じた…

話はテクニカルな内容にとどまらず、千葉工業大学レーシングチームの活動や学生生活といった雑談へと。そして彼らの今後の進路・モノづくりへの携わり方など、とても興味深い内容をディスカッションすることができた。

ほとんどの卒業生は自動車関連の業界へ進むのだろうけど、工業大学の学生さん視点で、モノづくりに対する生の意見が聞けたことは、いい機会になった。

最後は部品を引き取りに来てくれた、千葉工業大学レーシングチームの代表メンバーと一緒に撮影。このあと彼らは、今年9月に開催される全日本学生フォーミュラ大会出場の資格を得るため、まずは8月初旬に行われる模擬車検と試走会に向けて、急ピッチで車体の組み立てに取り掛かるそうです。頑張れ!

3.千葉工業大学・学生フォーミュラプロジェクトの紹介

-Formula Chiba Institute of Technology Racing Team-

2017年、今回斉藤プレスがスポンサー支援をさせてもらった、千葉工業大学・学生フォーミュラプロジェクト「FCIT Racing Team」のチーム紹介となります!

歴史は-- さかのぼること機械サイエンス学科・金沢研究室による「身体が不自由な人でも楽しめる車両の研究をしよう」が始まりの舞台だという。

その後、この設計思想は“学生フォーミュラの世界”へと移りながらも研究室の閉鎖にともなって、一旦は活動に区切りをつけることになるが…。

先輩たちのスピリットは完全に消えさることはなく、翌年2012年に「自分たちの力で車両を開発したい! 開発した車両で競いたい!」そう願う学生が再び集結し、「新生FCIT Racing Team」として復活させる。

しかし車両開発では苦難が続く…。学生フォーミュラ大会常連校に比べると、まだ経験値も無く、ゼロからのスタートとなる千葉工大レーシングチーム。《手探り状態からの車両企画と設計》 に注力し、《支援企業やスポンサーへの協力願い》を根気よく続け、《部品製造と車体組み立てから、テスト走行と車両調整》を繰り返し、そして《講習会・勉強会・試走会》を重ねること数年--。

再結成から2年後の2014年に、ようやく新生チームのレーシングマシン第一号となる『FCITR-01』を完成させる。この年、学生フォーミュラ大会初出場を果たす。

2017年の現在、メインスポンサーはYAMAHA発動機となり、発足時数名からスタートした部員数も一年生から四年生まで総勢18名の体制になった。

チーム構成はチームアドバイザー及びプロジェクトリーダーが中心となって、シャーシー班、パワートレイン班、カウル班、マネジメント班といった組織を纏めながら、来たる全日本学生フォーミュラ大会での成果獲得に取り組んでいる。

部品支援レポート(終)

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