埼玉大学・学生フォーミュラプロジェクトからの、
アルミパーツ部品支援依頼
- 【依頼者】
- *埼玉大学・学生フォーミュラプロジェクト
- Formula Project SU-spirited(FPSU)
- 【部品内容】
- ・デフマウント×2個(左右ペア)
- ・デフビーム×1個
- 【担当者】
- *H.M
- (技術担当、入社2年目)
- 【製作期間】
- ・デフマウント×2個→1ヶ月
- ・デフビーム×1個→2週間
斉藤プレス入社2年目のH.Mです。今年(2018年)、埼玉大学・学生フォーミュラサークル「FPSU」への、学生フォーミュラチーム部品支援(※1)の担当となりました。まだ入社2年目の技術担当なのですが、確かな部品を提供できるように、精一杯に取り組んでいきます。
一方、今回の顧客担当となりました、埼玉大学・学生フォーミュラサークル「FPSU」。彼らも結成2年目で、全日本学生フォーミュラ大会への出場も、今年で2回目です。
私、新米の技術担当と、出場2回目のルーキーチーム。今回は互いにチャレンジャーの立場であって、共に確実な「成果」と「結果」を目指して、協力し合うことになりました。
※1.部品支援とは、材料費用のみでの加工依頼
- 部品支援レポート-1.加工依頼品(アルミパーツ)の製作準備
今回FPSU様よりご依頼いただいたのは、車両後方に取り付けるデフマウント2品です。FPSU様へは事前の打ち合わせで、支援(お取引)条件として、見習い社員の勉強を兼ねての製作を承諾してもらっています。
まず初めて図面を見た感想としては、とても難しかった。正直言って、どういう風に加工していくかも想像つかなかったですね(苦笑)。
図面を見ながら、先輩たちと「段取り・材料発注・作成手順・プログラム作成」などの工程を打ち合わせ。先輩からは「部品箇所には負荷が掛かるので、材料の強度を上げた方が良い」「アルマイト処理も見越して、穴の部分の公差を入れた方が良い」などのアドバイスを、前もってもらう。
制作目標としては、「慎重に工程を進めながら、ミスを出さない」と心がけました。
2.加工依頼品(アルミパーツ)の製作工程
今回は実技勉強を兼ねての加工担当となります。できるだけ自分自身で考えて、進めていかなくてはなりません。取り掛かり時の注意点としては、左右対称の部品なので、混同しないように気をつけました。
これまでマシニングの操作方法、工具の準備などはしっかりと教わっているので、問題なくスムーズに行えます。ここからは個々のオーダーに対して、どのように対応するのか実践して身に付けます。
部品の形状上、治具(工作物を固定する装置)を作成しなければいけなく、これは今まで作成したことがなかったので頭でイメージが出来ず難しい。
要所要所で先輩から「冶具の形状についてのアドバイス」や、「材料を挟む時の力加減」などを教えてもらいました。
加工段階は終わって、最終検査の場面となります。「明らかに失敗したところは無かったはず…」と思いながらも、ドキドキしていました。結果は、無事に合格をもらえたので一安心。
ただし、仕上がり面が少し汚いとの指摘を受けたので、この後に表面の磨きだけを再度行いました。
ようやく完成した依頼部品です。担当した支援用部品の加工は、極力、本業務に支障をきたさないように、合間の時間をみながらコツコツと行っていたが、一か月の間で仕上げられた。
完成時は達成感もあったが、早く、学生さんに見せたいという気持ちも。この後の納品時、どんな反応するのか楽しみでした。
3.加工依頼品(アルミパーツ)の納品風景
FPSUのチーム代表者2名の方が、依頼部品を引き取りに来社してくれました。
彼らは学生フォーミュラサークルの活動を通して、既に多くの企業と接しているせいか、とても礼儀正しく、立派な振る舞いです。普段、私たちがコマ大戦関係で交流している学生達とは、なにか違いますね(笑)。
依頼した部品に関しては「仕上がりが奇麗で完璧」といった感じで、喜んでくれていた。技術担当として、率直に嬉しかったし、直接お客様の反応を見ることも勉強になると実感できました。
FPSUさんは、今回「第16回全日本学生フォーミュラ大会」への出場が2度目となります。前回初めて挑んだ時のエピソードや、今期の目標のこと、また車両制作過程でアルミ加工業者を探していて、弊社にたどり着いた経緯など色々と話してくれました。
4.埼玉大学 FPSUのスポンサー見学会
また別の日には、FPSUさん主催によるスポンサー見学会にも呼ばれたので、私が担当した提供部品のチェックも兼ねて、埼玉大学へ伺いました。
まずは完成した車体を見て、ものすごく感動! やはり学生達が企画・設計・設計と、全て自分達で作ったと思うと本当に凄い。
肝心の依頼部品チェックですが、全く問題がないという説明を受けて安心です。ちなみに昨年度の部品も見せてもらって、今回との変更点や、また来年はこうしたいなどの要望も聞くこともできた。
出席したスポンサー見学会では、車体説明やテスト走行時の映像を通しての報告など、各スポンサーへ丁寧に対応していた。一個人としても、ぜひ応援しようという気持ちになりました。
部品支援レポート(終)
◆CSR活動